子供が海外の現地校に通うなら、子供には英語(もしくはその国の言語)を身につけて充実した学校生活を送ってほしいと思いますよね。
我が家も小学校5年生の子供と一緒に渡米し、子供は学校生活や宿題に苦しみながらも2年でESLを卒業できる英語力を身につけました。
現地校で子供が英語を身につけ、楽しい学校生活を送れるようになるまでにして良かったことをお伝えします。
この記事でわかること
- 英語の準備は必要?
- アメリカ現地校の選び方
- 英語力がない子供が現地校でどのように頑張るか
- 英語力がない親ができること
- 勉強以外で英語力を加速させる方法
子供が現地校に通っても英語が伸びない、学校でほとんど話さないと悩んでいる海外在住の方はたくさんいます。
現地校に通えば子供は自然と英語を身につけられると思ってしまったりもしますよね。
でも実際は全然そんなことないです(涙)
子供の現地校での学校生活ができるだけ早く楽しくなったらいいなと思ってやってきたことの中から、効果的だったことを5つ厳選してお伝えします。
現地校で英語を身につけるために効果的だったこと
ポイント
・英語の準備
・アメリカ現地校の選び方
・英語力がない子供の現地校生活を支えたもの
・親の英語力がなくてもできること
・勉強以外で英語力を加速させる
一つずつ解説します。
英語の準備
海外現地校の登校初日まで、できる範囲で英語の準備をしっかりして臨みました。
子供は現地校に通えば自然と英語が身につく、という話を親が信じてしまうのは子供にとってかなり厳しいと思います。
海外赴任が決まって現地校生活が始まるまでの2、3ヶ月で学校生活に適応できるだけの英語力を身につけることは難しくても、困ったときに助けを求めたり、状況を説明できるようになっておくだけでも自分の力でなんとかしようという気持ちが芽生えて行動できるきっかけになります。
現地校では毎日難しい場面の連続で、そのときに何も言えずやり過ごすのか、自分でできることはしようとするのか、この差はとても大きいです。
ピンチを乗り切るごとに子供にも自信がついてきます。
我が家の子供が続けているのはグローバルステップアカデミーのオンライン英会話です。
グローバルステップアカデミーは都内のインターナショナルスクールが運営していて、話す・聞くだけでなく、読む・書くことにも重点を置いたアカデミックな内容で、帰国子女の英語維持にも選ばれているオンライン英会話です。
小学校高学年になると、どの教科も大量の英文を読んで理解し、要約したり自分の意見を書くことが求められます。
グローバルステップアカデミーで基礎を学習していたおかげで子供は現地校でのコミュニケーションも、授業や宿題もなんとか食らいついていくことができました。
現地校学年レベルの英語力とは程遠くても、基礎がちょっと身についているかいないかの差は想像以上に大きいです!
グローバルステップアカデミーの学習内容がとても良かったため、アメリカ滞在中も日本に帰国後の現在(執筆時)も続けています。
グローバルステップアカデミーについてはこちらの記事に詳しく書いています。
アメリカ現地校の選び方
私はアメリカにしか住んだことがないので、現地校の選び方についてはアメリカ限定の話になります。
アメリカ現地校を自分で調べる場合は、参考になるサイトがあります。
・https://www.greatschools.org/
・https://www.niche.com
・https://www.schooldigger.com/
滞在先候補のZIP Codeなどで学校を検索できます。
教育レベル、テストの成績、進学率、フルタイムの教師数、教師数と学生数の比率、学生の人種構成などさまざまな情報を得ることができますよ。
また、アメリカの場合は市の固定資産税がその学区の教育予算に充てられるので、
家賃が高い地域 = 教育レベルが高い地域
となっていることがほとんどです。
そういった地域は治安面でも落ち着いていることが多いようです。
学校の候補が見つかったら学校について個別に調べます。
ESLについてはクラスがあるかないかだけでなく、ESLクラスの頻度、授業形態などできる限り具体的に情報を集めます。
私が驚いたのは、ESLクラスの子とESLが必要ではない子を完全にクラス分けしている学校もあったことです。
その学校ではESLクラスの子は全ての授業をESLのクラスで学び、ネイティブの同級生と同じクラスになる機会がないということでした。
こういった環境ではESLクラスの子は現地校に通っていても英語は上達しにくいです。
その一方で、せっかく現地校に通うのだからと「ESLではないクラス」を選択すると、周りについていけなくて辛くなってしまうお子さんもいました。
このあたりは学校によって本当にいろいろで、しっかり情報収集しておくことが大切です。
英語力がない子供の現地校生活を支えたもの
英語力がない子供が現地校でどう頑張るか
小学校5年生で渡米した子供は、アメリカの中学校(ミドルスクール)に編入しました。
幼稚園や小学校のように担任の先生がいろいろと気にかけてくれる環境とは違い、先生の対応はかなりドライ。
同級生も超早口で塩対応。
中学生なので当たり前ですが、問題を解決できるかどうかも、学校を楽しい場所にできるかどうかも自分次第という感じでした。
そんな環境で英語力がない子供の現地校生活を支えてくれたのは、
・好きな教科
・ESLクラス
・日本との違いを楽しむこと
・放課後のリラックスタイム
です。
まず、好きな教科についてですが、勉強系の教科は好きな教科であっても最初は英語がわからないので厳しいです。
でも音楽、美術、体育などの英語力をあまり必要とせず、自分を表現できる教科はとても楽しんでいました。
大変なことがたくさんある中、初めて触れる楽器のいい音が出せたとき、初めてアメフトのボールを使ってゲームをしたときなど、興奮気味に話す子供の話を聞いていて、こういう時間が今の子供を支えている一つの要素なんだと感じました。
上記3教科は毎日どれかは時間割に組み込まれていたので、最初の頃はその時間を楽しみに学校に通っていました。
そしてESLクラスも英語力がない子供にとっては心の拠りどころとなる時間でした。
英語での授業とはいえ、周りの子も英語ネイティブではないので先生の話すこともクラスメイトが話すことも理解しやすく、居心地の良い時間だったようです。
このクラスで最初に友達ができました。
中東や南米、ヨーロッパやアジア各地からきた子供達と、ブロークンイングリッシュでゲームをしたり、お互いの国の言葉やyoutuberを教えたり、公園で遊んだり、盛り上がっていました。
ESLクラスも毎日時間割に組み込まれていたので、そういう学校を選べて良かったです。
また、日本とは違う環境を楽しめたことも現地校で頑張れた要因の一つだと思います。
・授業中にカーペットの上でゴロゴロしながら先生の話を聞いてもいい
・芝生のグラウンドにリスがくる
・ランチがハンバーガーやピザ
・音楽の授業でバイオリンやトランペット、サックスなどを演奏できる
・先生の雰囲気
などなど日本との違いを新鮮に感じたようです。
カーペットでゴロゴロは最初は特に気に入っていて、英語での授業は理解できないけどゴロゴロしながら先生の話を聞くのはおもしろいから明日もまた行くかー!という感じでした。
ゴロゴロをやめてからもお気に入りのキャップをかぶったまま一日中授業を受けたり、授業はわからなくて苦痛だけどそういうことができる状況は楽しかったようです。
そして、英語力のない子供が現地校生活で頑張るためには、楽しいと思える時間やほっとできる時間がたーっぷり必要ですよね。
毎日学校から帰ってからは大好きなゲームをして心を癒していました。
日本にいたときよりもゲームの時間は長くなったけど、必要な時間だったと思います。
ゲームをして元気を充電したら「よし、宿題やろう!」と切り換えて頑張れました。
親の英語力がなくてもできること
親の英語力がなくても宿題のサポートは必須です!!
アメリカの小5の宿題は親にとっても超大変でした。
宿題以前に子供が授業内容を理解していないので、まず授業内容を復習してその後宿題に取り組むので時間がめちゃくちゃかかります。
わかりやすく伝えることができないと子供の集中力が続かなくなってしまうので、私も全力で子供と一緒に宿題に取り組みました。
小5の教科書にもなると、英文の量と難しさに圧倒され「今日は何時間かかるのか…」と毎日不安を感じました。
私は英語が得意ではないので資料や宿題を日本語に翻訳して子供が「学習内容を理解する」ことを意識しました。
毎日あきらめずに学校で理解できなかった授業内容を家で復習して理解することで、次の日に授業で少しわかることがあったり、単元が終わる頃には重要な単語を覚えてなんとなく先生の話が理解できるようになったりしていました。
宿題を親のサポートなしに子供だけに任せるのは子供にとって本当にキツいと思います。
ガッツリ子供の宿題と向き合ってきて心の底からそう思います。
親がサポートするのが難しい場合は、現地で家庭教師を探すかオンライン家庭教師を探すこともできます。
こちらは海外からでも受講できるオンライン塾の記事です。こちらには海外子女向けのプロ講師や英語のプロ講師が多数在籍しています。お困りの場合はぜひ参考にしてみてください。
授業を理解できるようになると自信も出てくるし、クラスメイトからも頼られるようになってきます。
さらに、親の英語力がなくても努力している姿を見せることも重要です。
子供は学校で大変な思いをしているのに親は頑張っていない状況だと、子供は頑張れないですよね。
子供には私自身も英語学習をしていることを積極的に伝えていました。
また、近所の人との会話もしどろもどろで大変でしたが、できるだけ話すようにしていました。
子供って親の態度を見ていますよね。
ちなみに本当に乏しい英会話力だった私は、ハイブリット英会話スタイルで伸ばす「アクエス」でなんとか会話できるようになり、ずっとできなかった英語学習を習慣化させることもできました。
今まで英語学習から逃げてばかりの人生だったので自分の変化に驚いています。
アクエス英会話についてはこちらの記事に詳しく書いています。
勉強以外で英語力を加速させる
子供はアメリカで地元のサッカーチーム、バスケットボールチームに参加しました。
サッカーは日本で経験あり、バスケットは初めての挑戦でした。
どちらもコーチが地元の高校生やお父さんで、週に何度も会って練習や試合を通していいプレーがあったり成長した部分があると褒めてくれて、学校での同級生とのコミュニケーションとはまた違う関係性の中で英語力への良い影響がかなりあったと思います。
また同じクラスだけどあまり仲良くなかった子と同じチームになったことで友達になり、そこから一気にアメリカ人の友達の輪が広がっていきました。
アメリカの中学校では教科ごとにクラスが変わり、クラスメイトも変わりますが、どのクラスにも友達がいる状態になってからは英語力は加速度的に伸びていきました。
アメリカはスポーツがシーズン制なので気軽にいろいろなスポーツに挑戦できます。
またスポーツ以外でも学校でジャズバンドやオーケストラ、コーラス、アート、数学チームなどさまざまな活動がありました。
子供の興味があれば、こういった活動から得られるものは英語の面においても大きいと思います。
現地校で英語を身につけるために
英語力のない子供が現地校で英語を身につけるために、効果的だったと感じたことを厳選して5つお伝えしました。
・英語の準備
・アメリカ現地校の選び方
・英語力がない子供の現地校生活を支えたもの
・親の英語力がなくてもできること
・勉強以外で英語力を加速させる
子供が現地校で楽しい学校生活を送るためには、親のサポートが必要です。
親の英語力がなくても大丈夫です。
お子さんの現地校生活が充実したものになりますように。
成功例の一つとしてこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!