アメリカ高校の成績の仕組みってどうなってるの?

どう対策すればアメリカの高校でGPAを上げられるの?

この記事では、子どもが日本からアメリカの高校に留学して全教科Aを取れた経験から、こういった疑問にお答えします!

こんにちは!けいちょこです。
親の海外赴任に帯同という形で、フツーの公立中学生がアメリカの高校に転校しました。
英語も授業もわからない…
毎日夜中まで宿題に追われる日々…
それでもあきらめず必死に食らいついていると、1年目から成績がAやA+でこちらがびっくり。
アメリカの成績評価は日本ほどテストに偏ったものではなく、日々の努力を評価してくれます。

全教科A評価だったのは、この記事でお伝えする8つのポイントを実践したから
この記事では、アメリカ高校の成績の仕組みについて、また良い成績を取るための8つの具体的なポイントをまとめました。
すでにアメリカ留学中の方や、海外赴任に中学生・高校生を帯同している保護者の方、良い成績を取るための8つのポイントをすぐ知りたい場合は下の目次を開いて、「留学1年目からAを取るための8つの戦略」にジャンプしてください。
アメリカ高校の成績はこう決まる!

まずアメリカの高校の成績評価は、A/B/C/D/Fの5段階評価が多いです。
A〜Dはそれぞれ +/- があるので、実際にはA+/A/A-/B+/B/B-…となります。
授業参加の積極性、宿題、小テスト、グループワークの課題、出席、試験などそれぞれに点数がつく総合評価で、点数に応じてAとかB+などが決まります。
たとえば上の写真のような感じです。

アメリカでの成績評価は日本ほどテストに偏ったものではなく、日々の努力を評価してくれます
アメリカ高校のGPAって何?
次にアメリカ高校のGPA(Grade Point Average)についてですが、GPAは先ほどの成績を数値化して平均したものです。
一般的にA=4点, B=3点, C=2点, D=1点, F=0点と計算されます。
また、クラスは難易度によってCP、Hornors、APというクラスに分かれています。
CPよりHornorsの方が宿題の量が多く、授業ではディスカッションなどに多くの時間を割くので、プロジェクトについて作業する時間は少なく、多くの場合授業外の時間に取り組むことになります。
内容も難しく、提出物も高いレベルが要求されます。
APはHornorsよりもさらに難易度の高いクラスです。
こういった難易度の高いクラスではA=5点(計算方法は学校によって異なる)など、GPAが0.5〜1点上乗せで評価されることもあります。

良い大学に進学を希望する高校生はGPAを上げるために頑張っています
留学1年目からAを取るための8つの戦略

ここからは、アメリカ高校留学1年目から良い成績を取るための8つのポイントをお伝えします!
授業初日に成績のつけ方をチェック
アメリカの高校では、授業初日に成績のつけ方について説明があります。
成績は
授業参加の積極性
宿題
小テスト
グループワークの課題
出席状況
試験
などそれぞれに点数がつく総合評価ですが、先生によって配点比率が異なります。
授業初日の説明で先生が何を重視しているのかを理解することが大切です。
英語が正確に聞き取れないかも…という不安もあると思いますが、大丈夫です!
大事なことなので成績のルールについてはwebで確認できるか、またはメールで送られてきます。

小テストのやり直しを提出すると満点になる先生や、提出物の期限にとにかく厳しい先生などいろんな先生がいます!
それからこれはちょっと余談ですが、子どもの高校ではグループワークの課題の点数はグループの全員が同じ点数でした。
そのため
・自分の担当のところをしっかりやってないと同じグループの人から注意される
・非協力的なメンバーばかりのグループのときは他のメンバーの分までやらないと評価がかなり厳しくなる
という状況になったりもします。
英語が得意じゃないから…は通用しません(涙)
アメリカの高校はグループワークが多いのでAを取るために避けて通れないです。
ポイント
これからアメリカの高校生活が始まるという方は驚かれたかもしれませんが、子どもの高校では入学前に英語力のチェックがあり、ELLクラスが必要となれば、グループワークが多いEnglishやSocial Studiesの授業もELLクラスで受けることになっていたのでそこまで心配しないでくださいね。
どんなクラス構成になるかは高校によるので、通う予定の高校に確認してください。
先生に毎日質問に行く

最初はとにかく英語も授業も理解できなくて大変です。
先生に毎日質問しに行きましょう!
宿題がわからなくて質問に行くと、ヒントを教えてもらったり、少し手伝ってもらえたりするから子どもは毎日、多い時は1日2回も3回も同じ先生のところに行くこともありました。

先生との対話は授業の理解を深めるだけでなく、評価(提出物や態度など)にも良い影響がありますよ
アメリカの高校の先生はそれぞれ学生の質問に対応する時間を設けています。
・1時間目が始まる前の朝の時間
・放課後
・授業がないフリーの時間
アメリカの高校生は時間割が一人一人違っていて、このフリーの時間がとても貴重でした。
同じ時間がフリーの先生に質問に行ったり、フリーの時間に宿題に取り組んでわからないところを放課後先生に聞きに行ったりしていました。
また、アメリカの高校は休み時間が3分くらいしかありません。
子どもの高校の場合、授業後に質問するときは次の授業に遅れるので、先生にメモを書いてもらって次の先生に渡せば遅刻にならないというルールがありました。
webで成績をチェック
多くのアメリカの高校ではオンラインで成績の現状把握ができます。
課題や小テストなどの評価が点数化され、未提出の課題があるかなど随時更新されます。

保護者も閲覧可能です。
その時点でのGPA見込みも表示されており、現状を把握することでAを目指すための目標設定ができます。
宿題はやり切る
宿題が難しくて毎日絶望しますよね…でもあきらめずやり切りましょう。
遅れや未提出を作らないことが大切です。
どうしても難しいときは、とりあえず提出して部分点を狙い、後日再提出して加点を狙うなど、大変だけどあきらめないでくださいね。
とはいえ、一人で立ち向かうのはかなり厳しいです。
親やチューターのサポートは必須です。
親が学習面をサポートするのが難しい場合はその地域でチューターを探すか、オンライン家庭教師などの検討をおすすめします。

家庭教師サービスではないですが、オンライン英会話のワールドトークは講師が日本人で、日本語で質問したり解説してもらうことができます。さらに指定テキストやカリキュラムがないので現地校の授業の復習や宿題の相談が可能です
対応してもらえるかどうかは講師によりますので、まずは相談してみてください。
高校の宿題は文章力が必要ですが、ワールドトークは「英文添削」や「ビジネス」で検索できる英語力の高い講師が多数在籍しています。
海外在住の講師も在籍しており、海外に住んでいても日本との時差を考えず都合の良い時間にレッスンできるところもポイント高いです。
加点チャンスは必ず挑戦する
先ほどの宿題再提出もそうですが、加点ポイントは先生によって異なります。
それぞれの先生の成績のつけ方を確認して、たくさんある宿題の優先順位を考えて計画的に進めましょう。
テストや課題のエキストラクレジットの問題、課題の再提出などは本当に大変ですが挑戦して点数アップを狙いたいところです。
覚悟を持つ
1年目から良い成績を取るためには、できることは何でもやると覚悟をもつしかないです。
クラスメイトより英語力が未熟でテストで高得点を期待できないなら、授業態度や宿題、先生との関係などで点を稼ぐと決めて実行するのみ!
クラスでの発言を求められる授業はいろんな人が次から次へと発言するので、最初は議論に入るのも大変です。
しっかり予習をしておいて自分と同じ意見が出たらすかさず「私も同じ意見です。」と一言目に言ってから続けると、なんとか発言する機会を得られると思うので、やってみてくださいね。
あとはタイミング良く「Umm」を入れるとみんなちょっと待ってくれたりします。
学校選びは情報戦
これから学校選びという方は、早めの情報収集が重要です。
なぜなら、必要単位/科目や推奨科目、選択科目、AP科目や授業レベルなどにより将来の選択肢が変わるためです。
英語が不安な場合は、ELLクラスについても情報収集が必要です。
ELLクラスがレベル別で複数クラスあるのか、EnglishやSocial StudiesのELLクラスがあるのか、など学校によって違います。
また、クラブ活動でやりたいことができるか、先生と生徒の比率や大学進学率など様々な情報からその高校での学校生活を想像してみてください。
授業やクラブでやりたいことができる環境かどうかはとても大切です!
子どもがアメリカの高校に通って実感しました。

特に最初のツラい時期を乗り越えられた一つの要因は、やりたいことができる環境だったことが大きいです
時間割は戦略的に

アメリカの高校は一人一人違う時間割を作成します。
現状から高校卒業、進路までを見据えた戦略をカウンセラーと考えます。
ポイント
・授業レベルは理想を追い求めすぎない
・やりたいことを選択する
・やってみて難しかったらカウンセラーに時間割の相談をする
授業の難易度が高い方が大学進学には有利ですが、難易度の高い授業で良い成績が取れないとGPAを下げることにつながってしまいます。
その辺りのバランスが難しいですね。
高校入学前に学力テストを受けて、その結果から難易度の高いクラスを選べない場合もあります。

難易度の高い授業は、授業についていくのも宿題も超大変です!
クラス変更を希望する場合は、変更できる期間が一定期間設けられているのでカウンセラーに相談することができます。
実際、学年が始まってしばらくは人の入れ替わりが結構あります。
子どもは数学や理科などは難易度を上げることも考えていましたが、カウンセラーから本当に大変だから1年目はやめておいた方が良いと言われ、難易度の高いクラスには入りませんでした。
1年終わってみれば、難易度の高いクラスに入っておけば良かったかなと子どもは思ったようですが、クラスでの成績が非常に良かったため、高校の年間Awardsに選出され、表彰されました。
先生との関係もとてもよく、日本に帰国して受験する際には、数学の先生に素晴らしい推薦書を書いていただきました。
帰国せずアメリカの大学に進学される予定の方も、高校の先生に推薦書を書いてもらうことになります。
このように、いろいろなことにつながる時間割作成についてはここでは書ききれないので、こちらに詳しく書いています。
アメリカ高校の成績完全ガイド
この記事では、アメリカ高校の成績の仕組みについて、また良い成績を取るための8つの具体的なポイントをまとめました。
アメリカ高校生活は、想像よりキラキラしてないです。
心が折れそうになる日もあります。
努力しても上手くいかない日もあります。
我が家も本当に大変でした。
でもあの苦しかった経験は今は「必要だった時間」になりました。
この記事がこれからアメリカに留学する方、すでにアメリカの高校に通っていて成績を上げたいと思っている方、アメリカ以外の海外で頑張っている方にとって、少しでもお役に立てたら幸いです。
皆さんを応援しています!